春M3新作の曲解説+よもやま話 vol.2

春M3新作の曲解説+よもやま話①はこちら。

制作で取り組んだこと。

ドラムのパラアウトをちゃんとやる

「別に変わんねーよ!」とかずっと思って、ソフト内の調整に終始していたのですが、音数がすくなってくると一つずつの音の扱いがシビアになってくるので、致し方なしに取り組みました。
パラアウトって無駄にいじくりすぎて突散らかして終わるばかりだったのですが、とりあえずスネアとバス、ハットのキャラクターをしっかり作るための作業なんだってことは理解しました。
今回はez drummerで打ち込んだものをsuperior drummerでパラ出しして行うという形を取っているのですが、スネアのトップとボトムをバラでだされたってどうすればいいかわかんねーよ!と少し切れそうになりました。

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春M3新作の曲解説+よもやま話 vol.1

本日より、僕が作品を発表しているサークル「Film Records」のサイトをリニューアルいたしました。
サイトの構築に尽力いただいた友人のA氏には、心から感謝申し上げます。

http://film-records.com/

あわせて、M3の出展情報と新作「Good Morning」についての概要をアナウンスさせていただきました。
毎度ながら、回を重ねるにつれ制作に注げる時間が少なくなり、今回も通常業務に加え別サークル様の制作やまだ公開できない大型の仕事などが同じタイミングでぶつかってしまい、楽曲の発表が直前になってしまいそうな状態です。

少しでも、作品に興味を持ってもらいたい!
けど音源が間に合わない!

ということで、おわびってわけでもないのですが、少しでもFilmRecordsの新作を楽しみに待っていただけるよう、アルバムについての話をあれこれ書くことにしました。
現在は曲の制作は終わり、レコーディングが少しとアレンジやミキシングが残っている状態ですので、執筆後にやることが変わっちゃうかもしれないのですが、まぁ軽い読み物として楽しんでいただければ嬉しいです。

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CDと音楽の販売方法の話

最近、僕はCDをよく購入する。
昔から、CDや本をブックオフやGEOとかでよく買ってきた。
あとは、TSUTAYAやジャニスといったレンタル屋でもしこたま借りてきてパソコンに入れたり、といった僕の世代では当たり前の財政力のない若者としての音楽との関わり方をしてきた。

中古より新品を買ってほしいというレコード会社の思惑がある。
一方で、AKBなどに代表する、付加価値のおまけや消耗品としてCDを生産・出荷する大手会社が現在の音楽市場に幅をきかせていることで、音楽市場の中でもその理念や手法が分かれている。

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【耳栓】音楽稼業の耳の健康事情【難聴】

今年に入って、怒涛のごとく仕事が山積みになっている。
一日で10時間以上もヘッドホンで大音量での細かい音のチェックを続けていると、さすがに僕の強靭な耳も悲鳴をあげているようで、耳の痛みから始まり頭痛につながってきた。

それでも、仕事を断ったり納期を飛ばすことはできないし、自分主導のプロジェクトだって停止するつもりはさらさらない。
とはいえ、全然自分に無関係だと思っていた耳関係のトラブルが、長期的に考えると必ず自分の仕事や音楽活動に深刻なダメージを与えることも容易に想定できるので、少し考えて対策を講じることにした。
(何より耳の疲れは体全体の倦怠感につながる。体力があるのに何をする気にもなれなくなってしまうのは、独特の感覚だ)

今日は、音関係の仕事をしている音楽クリエイターやエンジニアなど、アマチュアも含め「耳」との付き合い方について、現状の僕の経験からの見識を記したいと思います。

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良いと悪い、正しいと間違い

「正しい考え方とは」
「正しい発声法とは」
「良い教育とは」

僕は毎日、こんなことを考えたり人に説明したりする仕事をしている。
本業の指導でなくとも「何が正しいんでしょうか?」と、少しだけ経験値と年数があるだけなのに、尋ねられるシーンは日常にしばしばある。

そんな時、僕は「こんな風にしたいのなら、こうするのが正しい」と説明する。
目的が正確に定められていなければ、一つの行いが正しいかどうか断定できないからだ。

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立派な大人

年をとれば、いつのまにか自分が子供の時に見ていた「大人」のような人になるものだと思っていた。

しかし30を過ぎた今、自分が人の親になってもイメージしていた「立派な大人」にはなっておらず、容姿は老け込み体力は落ちようとも、自分の根っこのだらしない部分や卑屈さ、人間的な欠陥はおおよそ改善されていない。

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個性・オリジナリティーを持つには

歌や音楽制作(DTM)では、ある程度の技術レベルに到達すると必ず「個性やオリジナリティがない」という問題に差しあたる。
つまるところが、自分の歌った歌や作った音楽が「〇〇みたいだね」から抜け出せないのである。

僕自身もそういう経験があるし、レッスンでもレベルの高い生徒さんには、この悩みを抱く人が少なくない。
個性がない「〇〇風」な音楽は、パッと見で良いものに聞こえるのだが、オリジナルと比較されると見劣りしてしまうし、同じような類似品を作っている人間が多く存在するため、飽きられやすい。

個性やオリジナリティーは、そのほとんどが自覚がないだけで誰でも持ち合わせているものである。
いかにして、自分の中にある個性を引き出すことができるのだろうか?

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音楽業界「使われる側」メソッド

「人に使われる人間から、人を使う人間になりなさい」
昔、仕事の上司からこんなふうに言われた。

会社なら使う人間は「社長」で使われるのは「社員」になる。
社長は「利益を生み出す方法」を構築するのが仕事で、社員は与えられた任務をミスなく行うのが仕事になる。

社長は、会社の業績に従って報酬が変動するが、社員は報酬が安定している反面、会社の定義した以上の報酬を得ることはできない。
社長は自分で判断して結果を得るのに対し、社員は会社の方針に従わなくてはならない。

音楽で生活をする人は、誰もが「社長」と「社員」の両方の性質を持っている。
「良い音楽を作ろう」と「売れる音楽を作ろう」の考え方は大きく違う。
クライアントがどちらを求めているかが理解できないと、自分の音楽がてんで的外れなものになってしまう可能性も高い。
逆に、人の求めることが理解できれば、音楽業界の競争の中で勝ち抜ける可能性が上がる。

今回は、音楽の仕事における「「使われる側」の取り組み方について。
音楽を仕事にしたい方は是非ご一読ください。

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2017年1月の近況報告

お正月からあっという間に1月が折り返しですが、毎年ですが「今年が一番忙しいんじゃねぇかな」と思うんですが、今年も例外なく年始からやるべきことが山積みになりそうな予感がプンプン。
自営業の身分なのでありがたいことなのですが、キャパ以上の仕事に取り組んで、質が下がったり迷惑をかけたりしてはいけないので、自分を過信しすぎずにペースとかを考えないといけない時期なのかな、と少し感じてます。

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