【耳栓】音楽稼業の耳の健康事情【難聴】

今年に入って、怒涛のごとく仕事が山積みになっている。
一日で10時間以上もヘッドホンで大音量での細かい音のチェックを続けていると、さすがに僕の強靭な耳も悲鳴をあげているようで、耳の痛みから始まり頭痛につながってきた。

それでも、仕事を断ったり納期を飛ばすことはできないし、自分主導のプロジェクトだって停止するつもりはさらさらない。
とはいえ、全然自分に無関係だと思っていた耳関係のトラブルが、長期的に考えると必ず自分の仕事や音楽活動に深刻なダメージを与えることも容易に想定できるので、少し考えて対策を講じることにした。
(何より耳の疲れは体全体の倦怠感につながる。体力があるのに何をする気にもなれなくなってしまうのは、独特の感覚だ)

今日は、音関係の仕事をしている音楽クリエイターやエンジニアなど、アマチュアも含め「耳」との付き合い方について、現状の僕の経験からの見識を記したいと思います。

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良いと悪い、正しいと間違い

「正しい考え方とは」
「正しい発声法とは」
「良い教育とは」

僕は毎日、こんなことを考えたり人に説明したりする仕事をしている。
本業の指導でなくとも「何が正しいんでしょうか?」と、少しだけ経験値と年数があるだけなのに、尋ねられるシーンは日常にしばしばある。

そんな時、僕は「こんな風にしたいのなら、こうするのが正しい」と説明する。
目的が正確に定められていなければ、一つの行いが正しいかどうか断定できないからだ。

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立派な大人

年をとれば、いつのまにか自分が子供の時に見ていた「大人」のような人になるものだと思っていた。

しかし30を過ぎた今、自分が人の親になってもイメージしていた「立派な大人」にはなっておらず、容姿は老け込み体力は落ちようとも、自分の根っこのだらしない部分や卑屈さ、人間的な欠陥はおおよそ改善されていない。

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個性・オリジナリティーを持つには

歌や音楽制作(DTM)では、ある程度の技術レベルに到達すると必ず「個性やオリジナリティがない」という問題に差しあたる。
つまるところが、自分の歌った歌や作った音楽が「〇〇みたいだね」から抜け出せないのである。

僕自身もそういう経験があるし、レッスンでもレベルの高い生徒さんには、この悩みを抱く人が少なくない。
個性がない「〇〇風」な音楽は、パッと見で良いものに聞こえるのだが、オリジナルと比較されると見劣りしてしまうし、同じような類似品を作っている人間が多く存在するため、飽きられやすい。

個性やオリジナリティーは、そのほとんどが自覚がないだけで誰でも持ち合わせているものである。
いかにして、自分の中にある個性を引き出すことができるのだろうか?

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