「雰囲気の良い人」と「運」

雰囲気の良い人になりたい、とここ一年くらい思っている。
イメージでいうと、パッと思いつくのはウッチャンとか、木梨憲武さんとか。
ミュージシャンでいうと僕のベースでもある奥田民生さんなど。

僕は理屈っぽい人間だし頭の中では人の悪口や悪態が渦巻いているし、上記の人とは対照的なタイプだけど、人と関わりあう社会の中では、それなりにマシな立ち振る舞いをしている必要があるので、無理矢理にそうしている。

長年そんなことをやっていると、自分の普段の立ち振る舞いで、周りの環境が大きく変化することに気がついた。
「雰囲気が良い人」は必ず運が寄ってくるし、同じことをしていても良い結果に結びつく。

今回は「雰囲気」と「運」について。

運って何?

「風水」は統計学である。
これをわかりやすくしたのが「雨降って桶屋が儲かる」だ。
簡単にいうと、関係ないように見える要素が影響して、巡り巡って影響をもたらすというやつだ。

「運」は流れのこと。
僕が「運」を認識したのは、麻雀を夜通しやっていた時。
自分が同じ打ち方をしていても、配牌が良い時と悪い時が大きな流れとしてやってくる。

良い流れの時は大胆に、悪い流れの時は手堅く、と運を認識して対応すると大怪我しない。
「運」を確率論のように考えていると、運が悪い時に慌てて普段通りの判断をできずにみずから壊れてしまう。
運を見るには「同じ動きことをしつづける」事が必要で、運が見えてくれば場に対しての対処方法が見えてくる。

雰囲気とは?

宿題の答えを見せてくれるのに、ないがしろにされる友人のA君。
貸した金が全然帰ってこないのに、なぜだか憎めず一緒に遊んでしまうB君。

おそらく大事にされるのは、B君になる。
自分に利益をもたらしてるのはA君なのに、不利益が生じるB君が愛されてしまう理由は、この「憎めない」という雰囲気にある。

人は、表情や声のトーン、その人の作り出す場から「雰囲気(ムード)」を感じる。
笑顔が多い人と話していると、受け手は「自信を肯定されている」と認識し、リラックスして話ができる。
声の側面でも、高い声や柔らかい声の人の方が印象が良い。

良い空気を出す人と一緒に行動していると、相手はリラックスした心で過ごすことができ、楽しく感じるだけでなく良いパフォーマンスを発揮できる。
これが繰り返されると無意識に「Bと一緒にいると自分はいい感じだ」と心にインプットされ、誰かの力を必要とするワンシーンにBの名前が浮上することになる。

この「雰囲気」の強みは、雰囲気を理解していないAには「雰囲気が理解できない」という点にある。
雰囲気がもたらした結果を、理屈によって読み解こうとすればするほど、Bが人を惹きつける理由がわからずに混乱してしまう。

「LINE」や「twitter」などの文字を媒体としたコミュニケーションを主としている現代人には、この雰囲気を理解する能力が不足している。
いわば、インターネットによるコミュニケーションが進めば進むほど、これからの人間は「A君」化していくと考えられるのだ。

「雰囲気」で「運」を呼ぶ

人は、人とコミュニケーションをとらなければならない社会の中で生きている。
毎日同じ会社に勤める生活を続けていけば、前述の説明における「運」が反映される。
特別な要素がなければ、良いことと悪いことが定期的なサイクルでやってくることになる。

この中で「雰囲気の良い人」として生活することは、運の流れを変える事につながる。
笑顔で挨拶をすることだったり、親身に相談に乗る事だったり、つまらないジョークを言う事なのかもしれない。
一見では無意味に感じられる行いが、場に良いムードを生み出して周囲の環境のパフォーマンスを上げる。
それが必ず巡り巡って帰ってくるのだから、人には親切にしておくものだ、と感じる。

雰囲気が悪い人やネガティブな発言を繰り返す暗い人は、人の運を吸って流れを悪くする。
なぜかこちらもネガティブな思考に巻き込まれてしまうのだから本当に不思議だと思う。

だからと言って変にニコニコしていても「気持ち悪い奴だ」と思われるのがオチですけどね。
自分のキャラクターを理解しながら、周りの雰囲気を良くできるよう意識して立ち振る舞うことが、運を呼んで良い結果を生み出すコツなのではないかと思います。

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