音楽業界「使われる側」メソッド

「人に使われる人間から、人を使う人間になりなさい」
昔、仕事の上司からこんなふうに言われた。

会社なら使う人間は「社長」で使われるのは「社員」になる。
社長は「利益を生み出す方法」を構築するのが仕事で、社員は与えられた任務をミスなく行うのが仕事になる。

社長は、会社の業績に従って報酬が変動するが、社員は報酬が安定している反面、会社の定義した以上の報酬を得ることはできない。
社長は自分で判断して結果を得るのに対し、社員は会社の方針に従わなくてはならない。

音楽で生活をする人は、誰もが「社長」と「社員」の両方の性質を持っている。
「良い音楽を作ろう」と「売れる音楽を作ろう」の考え方は大きく違う。
クライアントがどちらを求めているかが理解できないと、自分の音楽がてんで的外れなものになってしまう可能性も高い。
逆に、人の求めることが理解できれば、音楽業界の競争の中で勝ち抜ける可能性が上がる。

今回は、音楽の仕事における「「使われる側」の取り組み方について。
音楽を仕事にしたい方は是非ご一読ください。

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2017年1月の近況報告

お正月からあっという間に1月が折り返しですが、毎年ですが「今年が一番忙しいんじゃねぇかな」と思うんですが、今年も例外なく年始からやるべきことが山積みになりそうな予感がプンプン。
自営業の身分なのでありがたいことなのですが、キャパ以上の仕事に取り組んで、質が下がったり迷惑をかけたりしてはいけないので、自分を過信しすぎずにペースとかを考えないといけない時期なのかな、と少し感じてます。

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「雰囲気の良い人」と「運」

雰囲気の良い人になりたい、とここ一年くらい思っている。
イメージでいうと、パッと思いつくのはウッチャンとか、木梨憲武さんとか。
ミュージシャンでいうと僕のベースでもある奥田民生さんなど。

僕は理屈っぽい人間だし頭の中では人の悪口や悪態が渦巻いているし、上記の人とは対照的なタイプだけど、人と関わりあう社会の中では、それなりにマシな立ち振る舞いをしている必要があるので、無理矢理にそうしている。

長年そんなことをやっていると、自分の普段の立ち振る舞いで、周りの環境が大きく変化することに気がついた。
「雰囲気が良い人」は必ず運が寄ってくるし、同じことをしていても良い結果に結びつく。

今回は「雰囲気」と「運」について。

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ネットで言えることって、リアルより少ない

ツイッターで何かを呟こうとするとき、いつも手が止まる。
この発言は誰かを悪く言ってはいないか、オチ的な解決点はあるのか、会話のキャッチボールができる方程式に則っているのか、なんて考え出すと何度か書き直して、結局どうでもいい「今日は暑いな」とか「今は〇〇をしてて〜」とか、面白くもない文章になって、つぶやかずに閉じる。

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同人音楽を作る必然性

僕はバンドの時代から、8トラックのMTRでオリジナル曲を作ってバンドに提出していた。
そういう意味でも音楽を作ることに対して愛着が強いし、長く続けていることからみても好きなことなんだと思う。

今はいわゆる「同人音楽」という形で自分の作品を発表して5年目になる。
こういう形で音楽を発表するのにもちゃんと必然性があって、簡単に言うと「自分の音楽」というものをオフィシャルに発表できる場所は、現代にはほとんどないからだ。

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リップノイズの除去

かねてから課題となっていた、波形中のリップノイズの除去。

無音部分のものはカットでなんとかなるのですが、波形の中にあるものは処理が難しく、ボリュームやクリップノイズフィルターで対処していたのですが、同じ波形をかなり綺麗に処理している方がいたので調べてみて、下記を参考に作業してみたら大体同じ感じに綺麗に除去することができた。

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「音楽を仕事にする」ってどういう事?

「音楽を仕事にする」ってどういう事?

忌野清志郎さんの本で「プロになりたければアルバイトはするな」と書いてあった。
夭折されたフジファブリックの志村雅彦さんの言葉には「結婚をすると音楽家は作品の質が落ちる」という内容の文章があった。
僕がギタリストの頃、「ギターがうまくなりたければ女遊びをしろ」と言われた。

どれも当時の自分にはまったく意味が分からず「そーいうものなのかな」くらいに思っていたのだが、今になってみると自分も同じ事を言ってしまいそうなくらい納得できる節がある。

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子供の教育と音楽レッスン

子供の教育と音楽レッスン

エンターテイメント系のレッスン事業では、意識しなければいけないことが二つある。
「レッスンの質」と「顧客満足度」である。
僕もギターやボーカルのレッスンを、体験レッスン含め多くの先生から受講してきたが、駄目なパターンは大体「顧客満足度」が意識されていない。

これは商売に限らず普通の人の心理でも同じだが、人は関心がない話なんてろくに吸収しようとしない。
女性が相談事に答えを求めていないように、悩み事を打ち明ける人がやさしく包み込むアドバイスを期待しているように、レッスンも相手が望む範囲内で指導をしていないと、内容が正しくても本人にとっては的外れなレッスンになってしまう。

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2017年、あけましておめでとうございます。

というわけで、新年早々のサイト開設になりました。
もともと、年始の開設を予定していたわけではないのですが、教室のウェブサイトの制作や運営も担当していただいているA氏に尽力いただき、2017年とともに公開することができました。

昨年は表側に出る内容は比較的少なかったのですが、制作の難産にあぐねつつ一年中バタバタと働いていた一年でした。
年末はかなり環境の変化も大きく雑務も増えていたのですが、年始からようやく落ち着いて仕事に取り組める環境が整った印象です。

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